太陽を曳く馬 読書 その1 (ネタばれ)昔サイトに置いておいたものを緊急避難)

  • 2010.02.28 Sunday
  • 00:48

 ★第一章の感想★
いきなり告訴状からはじめてくれるあたり、流石女王。
緻密な記載に、あなた、弁護士になれますよと思いましたよ。
合田雄一郎という文字を見るまで何年待ったことか……。
空がある、という印象的な言葉。確かに9.11のとき、なんとなく空を見上げてしまった記憶があります。
久しぶりの合田雄一郎は42歳。LJで警部に昇進して、さてどうしているんだろうと思っていましたが、2001年は警視庁捜査一課特4係とやらで係長として働いているようです。スニーカーは愛用中なようで何より。
そしてなんとも驚くべきことに加納祐介は転職しておりました!!!!ひょ〜〜。
これは予想していなかったです。検察に嫌気をもよおして泣いていた加納。彼はとうとう検察を抜け出して、正義に一歩近づいたというところでしょうか。そして合田はあれだけ辞めたがっていた警察にまだ、おります。
加納祐介はどうやら大阪あたりの地裁かその辺にいるみたいです。
めっきり関西弁を話さない合田雄一郎。是非大阪にいって関西弁をしゃべって欲しい。
年齢を重ねたということなのか、合田の言葉遣いがかなりまろやかになっているような気がします。もっと前は鋭かったような。そして部下を「君」と呼ぶ。ありえな〜い。

で、大きなテーマのひとつであろう9.11。
まさかまさか、喜代子の事態にまたぶっ飛びました。
これでまた加納と合田の関係も微妙になったような……。
離婚によって切れた縁を必死(?)つないできた加納祐介。今度は妹の存在自体がなくなってしまい(涙)。でも二人には魂の中で繋がっていてほしいと思うのです。
それにしても合田は空を見上げてはぼんやりしているし(二ヶ月しか経っていないから当たり前かもしれんが)大丈夫か?また壊れるんじゃないの?とか心配してみる。

彰之との対面も凄いですね。晴子、リア王をもう一度読み返さなくては。
伏線の張り方が四冊(彰之のほうね)あるってどういうこと!!凄くないですか!?
禅寺と、形ばかりの(←合田曰く)カトリック教徒の合田、さあどうなる!

 

 

 

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P>太陽を曳く馬読書メモ
新潮2006年10月号6〜30頁
第一章 空
●6頁:告訴状
・末永敏夫,良子夫妻(代理人:久米哲司)→宗教法人霊南山永劫寺別院内高木宏仁,岩谷渓山
・保護責任者遺棄致死,業務上過失傷害,共犯
・H13/6/5永劫寺三がにて座禅修行中の末永和哉、てんかん発作おこし、六本木通りに飛び出し、トラックに引かれた。安全確保を怠ったことを理由に告訴。
●10頁:2001/11西新宿、合田(42歳)、弁護士の久米に会いに行く。
・休日用のパンツとスニーカー…相変わらずスニーカー!
・この身体の六十五キログラム…合田の体重は65キロ。
・昨日が確かに昨日だったというのは誰が知っていたのか…大丈夫か、合田…。
●11頁:合田、西新宿のビル49階のレストランにて久米と会う。
・本庁の特4(捜査一課第二特殊班捜査第4係)…合田の現在の職場
●12頁
・急いで適当な笑みをつくり…合田が愛想笑いをしている。
●13頁:久米、合田に福澤秋道(彰之の子供)事件の話。合田1998年(39歳)を回想
・秋道事件の捜査を担当なさったし…1998、合田、捜査官として秋道事件に関わる。
・おまえは、おまえの…合田、回想シーンにて自分をこう呼んでいる。
・え?係長、ご存じないんですか?…1998、合田は係長。
●14頁:合田、永却寺を回想中
・福澤には何度かあっているが…武蔵野署、ほかには十四年も前の北沢署一階受付のベンチ…合田は彰之に十四年前、北澤署ににて会っている、合田28歳の時(マークス以前)
●15頁:合田、久米と会話中
・雄一郎はいまは一寸雨滴の落下時間を暗算しようと試み…おいおい。できるのか?
・9月1日には…ここ二ヶ月で…現在2001年11月
●16頁:久米、合田にニューヨーク同時多発テロの話をする。
・いつも途中まで暗算をしかけて中断する物体の落下時間。落下する距離を四.九で割った数の平方根…やっぱり途中でやめちゃうのね〜…しかし合田、大丈夫???
●17頁:合田、久米に彰之が書いた秋道への手紙についてたずねる。合田98年の秋道の公判を回想。
・そこに、もうずっと昔、検事だった元義兄が地方勤務のころにかけてきた電話の、珍しくうわずった声が聞こえてきた。雄一郎おまえ知っているか?……刑場の足下の踏み板が開いて死刑囚が落下するのは約二.四メートルだ。首が絞まるのに〇.七秒かかる。これは長いのだろうか、短いのだろうか…義兄初登場。昔こんな緻密な計算をうわずった声で合田に掛けてくる祐介。なんだかマッドだなあ。計算が好きなのは照柿のラストに始まった訳じゃないのですな〜。
●18頁:合田、久米と別れる
・自分の携帯電話…お?合田携帯持ってるのか。
・用件はできるだけメールにしてくれ…め、メール!合田がメール…。
・刑事部支給の携帯電話…ありゃ公用かな。携帯。
・引き継がれ、引き継がれて長期化していく事件の…特4はお蔵入り事件なんかを扱うみたい?
●19頁:合田、新宿駅西口へ向井い、京王百貨店で花を買い、JR中央線で軍畑へ向かう。
・一つ通話を終えるたびに、もう電源を切ろうかと迷いつつ、現実にはそんなこともできるはずもなく……やっぱりうっとうしいのね、携帯が。
●20頁:合田軍畑へ
・反射的に刑事の頭が回転したが…こういうところは年とっても変わらない。
●21頁:2001/9/11加納、合田に電話。
・部下の主任に…部下がもう主任ですか。私のイメージでは合田イクオール主任だったからな〜。
・一人暮らしの明かりのない部屋で、おまえは留守番電話の赤いボタンが光っているのを見、携帯電話にはけっして掛けてこない唯一の知り合いの元義兄の顔を咄嗟に思い浮かべながら…合田、相変わらず一人住まい。そして祐介は携帯にはかけてこない。それにしても知り合いって^^;
・高くもなく低くもない、少しためらうような声。一音一音間延びして呼吸と発声がずれてゆく声。………なおもこんな複雑な周波数はほかの誰も出してはこない、特別な声だった。…加納の電話。複雑な周波数。複雑な…合田にだけ聞こえる声ってやつ??
●22頁:2001/9/11、合田、加納に電話。
・三年前に突然東京地検を辞めて地裁の判事になってから…加納が転職!!!ぶったまげた。
・連絡を取っていなかった元義兄の…えええ?合田がってこと?加納は電話をしてきてたのかしらん??
・大阪の官舎に電話をかけると…どうやら大阪地裁か高裁の判事のようです。加納。
・まさに何かの未知の扉が開いたといった元義兄の声…どういう扉?関係?
・雄一郎は数秒耳をすませ、さらに一瞬、大阪も今日は雨だろうかと思ったところで…合田、加納を気にしているよ〜。いやしかしなんともまだぼんやりと、なのですか、LJの後でも。
●23頁:合田、青厳院へ。
●24頁:2001/11合田、彰之と会う。
・手もスニーカーも濡れそぼち…いつでもどこでもスニーカー。
●25頁:四十二歳の骨も肉も充分疲労…合田雄一郎42歳です。33歳のときは若さをもてあましているような記述が多かったが、ここにきて疲労をとうとう感じている40代。しかし男は40くらいからだよな。
●26頁:合田、1987年に彰之と会ったことを回想。北澤署にて杉田初江(彰之の内縁の妻?)の死体を発見した。
・おまえは28で…1987、合田雄一郎28歳。
・87年はその夏に喜代子が家を出てゆき、暮れに離婚が成立…1987夏に喜代子は家出、1987/12、合田離婚。
・勤務していた北澤署…1987/12はじめ当時、合田雄一郎28歳、北沢署勤務。
●27頁:1987/12はじめ、合田、北沢署にやってきた彰之と会う。
●28頁:2001/11に戻る。合田、彰之と会話。秋道の死刑が執行されたことを告げる。
・他者という魂……もうずっと昔にあった喜代子という魂、その兄の加納祐介という魂…他者ですか。他者。
●29頁:合田、本堂へ。絵を見る。太陽を曳く馬という言葉が浮かぶ。
・かたちばかりのカソリックであり…いや充分信徒だと思うけど。
●30頁:合田その場から去る。
・ニューヨークの空は……空を眺めては死と喜代子のことを考えている合田。。。

 

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