新・冷血 第24話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年10月10日号

  • 2010.10.10 Sunday
  • 10:44

 新・冷血 第24話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年10月10日号

2002年12月24日

遺体の到着を待つ合田です。
そんな中、合田は少し貿易センタービルの事件で死んだ貴代子のことを考えています。
死体のない死…。ああ本当に貴代子は死んだんでしょうか。
合田にとっては実感のないまま、消化できない事実なのかもしれない。

カルテを調べる手続きを進め、そして合田は管理職らしく、ほかのメンバーと今後の捜査方針について議論しています。3週間でどうしようもなかったらビデオを公開しようという合田に、それは早いという意見。しぶしぶ4週間という合田ですが、それを早見に行ったら殺されますよというアドバイスをいただいております。あ〜やっぱり早見ってがちがちなひとなんでしょうかね。
事件の方は白のシルビアが浮上して一歩前進といったところでしょうか。
それにしても相変わらず合田さんがメールやら携帯やら、想像できん…。
そしてついに早見管理官登場(笑
合田の上に立つことになる人に捜査報告をしながら、背筋がぞわぞわだの、肌が合わないだの散々な言いようの合田。頭よりも身体の反応に正直な合田さんです。そんなに嫌なのかあ〜。
それにしても「ザ・警視庁」って。なんじゃそりゃ〜〜。
「早見が自分のことを「ザ・警視庁」と称していた」という記述なんですが、これって早見が合田のことをそう言っていたということ???それとも早見が早見を??
それにしても「ザ・警視庁」わははははは。

 

 

 

2002年12月24日火曜日
・16:45
一家四人の遺体を待つ。合田、歯科の受付に電話をくれとファックスを入れる。
受付の女性が電話。合田カルテを預かりたいと申し出。
・16:48
合田、確認事項をメールで送り続ける。
3階の会議室へ移動し、副署長にカルテの領置の件につき遺族に同意を取ってほしいと頼む。
妹夫婦の同意を取りつける。
合田吉岡に携帯メールで呼び出し。
合田刑事部屋へ。
安井課長にカルテを運び出す人と車両を依頼。
合田、知能犯係の二名にカルテの領置を依頼。彼らからカルテの量は多すぎてトラックがいると言われて合田自信喪失。
吉岡から電話が入る。合田、吉岡に歯科に直行し知能犯の二名とカルテを運ぶように指示。

・17:00
四人の遺体、2台のバンで署に入ってくる。
合田、安井と遺体を見た感想について話す。
合田、安井課長と打ち合わせと続け、捜査本部のおおまかな人員配分を決める。
強行犯から防犯ビデオに映っているホシについて報告。白のシルビアが映っており、店主のしょうげんと一致。
合田、シルビアについて注意を促すメールを送信。
合田、安井にシルビアの写真の用意を安井に依頼。

・18:00
検視官による代行検視が始まる。
吉岡から段ボール50箱のカルテという報告あり。
8係の土井からカルテの領地については聞いてないという電話が入る。
8係を統括する第4強行犯の早見管理官から捜査の状況を聞かせrろという電話が入る。
合田、午後7時までまってくれと言って電話を切る。
合田「違和感で背筋がぞわぞわ」
合田各階を行き来して報告の電話を受け状況を問い合わせる電話に答え続ける。
午後7時ころ、5階の講堂で土井係長、本間主任、安井課長と意見調整。
合田、3週間で防犯ビデオの目撃情報収集とカルテの不審者の洗い出しを終え、進展がなければビデオテープの公開に踏み切ろうと提案するが、早すぎると言われ、4週間と答える。
合田、早見管理官に捜査方針を電話。
合田、オウム事件のころに早見が自分のことを「ザ・警視庁」と称していたことを思い出す。
・19:00
NHKニュースが流れる。
カメラの光が走り続ける。

 

新・冷血 第23話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年10月3日号

  • 2010.10.03 Sunday
  • 03:18

 新・冷血 第23話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年10月3日号

2002年12月24日

さて、赤羽署の講堂で、自分の仕事をしつつ、部下たちからの報告を待つ合田警部の様子です。
いや〜ほんとうに現場に行きたいんでしょね彼は…。
本業の医療過誤の資料を作らないといけなくって、パソコンを叩いていても、近くにある吉岡君が置いて言ったあゆみちゃんの日記は気になるし、ATMに映っているホシの顔が気になって仕方がない・・・。
吉岡君といえば、太陽〜に出てきたあの吉岡君ですよね。
独身の合田がやったら高い傘を持ってたのをばかにしてたあの吉岡君(笑
現代の若者らしく、コンピューター的な考え方が得意な彼。合田は上司らしく、吉岡を採点していますけど、概して好評価なんじゃないしょうか、と勝手に思ってます。
とりあえず、合田が主任たちに回した資料やら日記帳やらは、さっさと一番若者の吉岡のところに押しつけられたわけです(笑)。これも予想通りだったみたいですね。

さて、主任たちからATMに映っているホシたちの報告を聞きながら、合田はぐるんぐるんとホシのことを想像しまくっています。
それにしても、刑事ってホシのことを「☆」って書くの?!ほんと〜?!とか思ってしまいました。手帳に☆を書いている合田、なんか可愛い。。。

現場に行けない合田、ひたすら想像しているんですが、「眼球の裏で自問する」だの「小さな紙に頭ごとのめりこむようにして考え続ける」だの、だ、大丈夫?!
確かに足で捜査ができない以上、こうやってひたすら手帳を見つつ考えるしかないんでしょうね。あ〜合田、管理職でストレス溜まってそうだなあ。大丈夫かしらん。
やっぱり気分転換に正月休んだほうがいいよ、とか思ってしまった。

 

 

2002年12月24日火曜日
・14時30分
赤羽署講堂。
臨時電話とLANケーブル。
ATMのビデオでホシの姿を確認するために、捜査員ら飛び出していったが、合田は講堂の中。
合田、ホシの姿が気になる模様。
「部下が出してくる結果をただ待つという時間には、何年経っても慣れることができない」

・14時40分
合田、亀有署に渡すべき医療過誤の捜査資料をまとめる作業を続ける。
日記帳は一番若手の吉岡譲に渡されていた。
吉岡、半時間で歯科医師夫婦の生活圏の把握と人物の拾い出し作業を終えエクセルの表にした。
合田、吉岡の報告を思い出す。
「仕事のスピードと集中力にプラス1点、物事を一筆書きのように言い当てる巧みさにプラス1点。現場を見ていないのに、夫婦の備忘録と手帳だけでおおまかな空気を読み取ってしまう。しかしまた、ここにホシはいないと言い切る軽口にマイナス一点……」
合田、吉岡に内容をさらに精査するように指示。吉岡、風のように消えた。
合田、日記帳が気になって仕方がない。

・15時13分
携帯電話が鳴りだす。
心が跳ねた。
野田主任から報告。若い男、20代から30代。ふつうの男。
合田「☆A」と記す。
合田、上司の高野管理官と8係の土井、木戸理事官に概要をメールで送る。
赤羽署の刑事課長の安井には、三階の刑事部屋に直接報告にいく。

・16時30分
ATMにうつる男の姿が次々と確認される。
「☆B」は黒いニット帽、黒い革ジャンとジーパン。
合田、ホシが乗り回していた車が気になる。
合田、刑事たちからの報告を聞く。
合田、三階の刑事部屋と五階の講堂を行き来。
その間に亀有署に渡す資料をようやく出す。
8係の土井から遺族の様子を聞く。
三回の刑事部屋から死体が現場を出たとの報告を得る。
土井、遺族が待つ会議室へ。
合田、講堂にとどまり、ホシの情報を上司と部下に伝える。
合田、手帳を覗き込み、小さな紙に頭ごとのめりこむようにして考え続ける。
合田、「ほとんど眼球の裏側で事件に見入り、自問する」

新・冷血 第22話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年9月26日号(義兄という文字登場!)

  • 2010.09.26 Sunday
  • 02:42

 新・冷血 第22話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年9月26日号(義兄という文字登場!)

2002年12月24日

ふふ、ついに出てきました、加納さん。
いや、加納さんという文字ではなく「元義兄」ですが。
加納は大阪の官舎暮らし、ということで、まだ大阪にいるみたいですね。
これはちょっと深読みをしちゃいますよね。
年末年始はなんと、加納と琵琶湖の湖北と兵庫県の豊岡を回ることにしていたとか。
しかも新幹線とレンタカーを予約していたとか。ひょ〜〜。
12月30日から1月3日まで旅行予定だったみたいで、正月まるまる一緒に過ごす予定だったのか。。。「行くかもしれない」と言っていたということは、加納さんが誘ったのかしらん。
しかし、あえなくこの事件でおじゃん。ああああ。しかも「また今度」って。
かわいそう、かわいそうです、加納さん…(涙)しかもしかも、今日は何の日?もちろんクリスマスイブ…。。。とほほほほ。LJから何年?(しかも文庫LJの合田なんでしょうからねぇ。。この時点での高村先生の頭の中では…。あの桃色オーラの文庫LJ…。)
そして合田君も(突然君づけ^^;)早々に予約を取り消して、その勢いで加納の家の電話に断りのメッセ―ジを入れるんですが、その後、なんだか背筋がスカスカして、所在なさが忍び寄ってきております。
あぁ〜。一日くらい遊びに行こうよ、合田さ〜ん。いい仕事をするためにさあ(とほほほ)。
それにしても公園のベンチでコンビニの握りめし(おにぎり、って言わないのね)と豆乳をのんでいるとは!43歳、健康に気を使うお年頃???しかしおにぎりと豆乳って合うのかなあ。。。

さて、捜査の方は、一旦現場を離れ、合田は赤羽署へ向かっています。
赤羽といえば、もちろんおなじみの赤羽台団地。合田が昔住んでいた場所です。
10年経てばずいぶんと景色も変わっていたみたいで、物思いにとらわれております。
43歳の合田、なんかこう自分の現在の刑事としてのありかたに疑問を持ち続けているようですね。筋肉が衰える、なんて表現が出てきます。
太陽を〜のときはかなり病んでるなと思っていたんですが、現在もまだまだ考え中のようです。
あと、やはり合田は、自身が独身であることについて、どこか不完全だと思っているように想像してしまいました。なにせ、自分の子持ちの部下の安そうな鞄を見ては「健全でつましい市井の生活のようだ」なんて感想を持っている。いちいちそんなこと考えてたら身が持たないよ〜と思うんですけど、子供が犠牲になった事件を目の前にして、再びそんなことを思っているんでしょうか。

ホシがATMからキャッシュカードで弾きだした足跡を16か所もべたべた残していったことを知り、合田はちょっと混乱しているようです。プロの犯行とは到底いえないずさんな犯行。
「砂のような脳みそだ」という感想を漏らしています。

 

 


2002年12月24日火曜日
・12時20分
報道各社のヘリコプターが上空を飛ぶ。
木戸理事官、二機捜の木村班長、赤羽署の安井刑事課長、本部鑑識の香川課長、8係の土井、特4の合田で打ち合わせ。
金銭目的の居直り強盗の線。
死体の搬出は夕方、東大での部検は早くても26日までかかる。
木戸理事官から捜査会議の招集について話。
各捜査員の配置等につき話。
合田ら特4は、被害者夫婦の手帳や娘の日記帳などから人物を洗い出し、歯科医師会関係者や患者等の中から参考人聴取が必要な者のリストを作成することに。
合田、土井とじゃんけんをして負け、捜査員の班わけをすることに。

・12時25分
打ち合わせ散会。
合田、野田、川村の両主任を呼び、医療過誤関係の報告を受ける。
合田、両主任に被害者の手帳や日記帳を渡し、参考人リスト作成を指示。
合田、日記帳を読みたいという気持ちを自制。
両主任ビジネスバッグに資料をしまう。
「どちらのバッグも一万円もしない量販店の普及品で…」

・12時30分
合田、両主任とわかれ、署までの二キロ弱を黙々と歩く。
「強行班捜査の本体にいた三年前までは係長ではあっても現場へ真っ先に飛び出していき…」
「特4へ移動して未解決事案や特殊な事案の捜査が中心になると…」
合田、歩きながら刑事としての自分について自問自答を続ける。
合田、赤羽周辺の風景に気をとられる。
10年前、赤羽台団地に住んでいたころのことを思い出す。

・12時50分
合田、赤羽署手前300メートルのところにある北運動公園のベンチでコンビニエンスストアの握り飯二個と豆乳で腹ごしらえをする。
「気楽な独り身でも年末年始はそれなりに予定があり、この正月は一寸思うところがあって、琵琶湖の湖北と、兵庫県の豊岡を回るつもりにしているのだった…」
「いまは大阪の官舎暮らしの元義兄にも「行くかもしれない」という程度の言い方しかしなかったし…」
「一つ深呼吸をし、携帯電話でJRの予約窓口に電話をかけ…十二月三十日の京都行きと一月三日の東京行きの新幹線指定と、四日分のレンタカーの予約を取り消した。それから、携帯電話を開いた勢いで、元義兄の官舎の留守番電話にも短いメッセージを入れた。今日、北区の事件にかりだされたので、正月が無くなった。また手紙を書く、と」
「そうして電話を終えると、久しぶりの旅行を含めた自身の個人生活の全部が音を立てて流れ去り、残ったのはたしかに三百メートル先で待っている仕事だけだった…」
「背筋がスカスカし、所在なさが忍び寄ってきそうな感じがするやいなや…」

ベンチを立つ。
携帯が鳴りだす。
赤羽署の安井刑事課長から、キャッシュカードでの引き出しが確認されたと電話。
68時間で16か所のATMで1200万。
到底プロの仕事ではあり得ない。
合田、電話を切や否や、8係の土井、木戸理事官、上司の高野管理官から電話。
合田、赤羽署に到着。

・13時00分
5階の講堂。
安井刑事課長、強行係の5名、本庁の8係と特4の18名が雁首を揃えた。
黒板に貼りだした首都圏の地図に16か所のATMの所在地にしるしをつけていく。
十六号線だな、と誰から声をあげる。

新・冷血 第21話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年9月19日号

  • 2010.09.19 Sunday
  • 01:44

 新・冷血 第21話の感想(ネタばれ)サンデー毎日2010年9月19日号

2002年12月24日
ついに子供部屋に向かう合田達。
すごくリアルに描かれていて、読むのが辛かったですね。
あゆみちゃんも渉君も変わり果てた姿になってしまっていて…本当に辛い。
合田も流石に沢山の遺体を見てきたといっても、子供となると考えるところも多いのでしょうね。
印象的だったのが、ホシは子供部屋を見ても、具体的に子供がどういう生活をしていたのかとか、そういうところに想像力が働かなかったのではないだろうか、というようなことを考えているところです。しかも10年前は自分もそうじゃなかったんだろうか、と考えている。
10年前と言えば、まさにバリバリの主任時代ですよね。マークスくらいの。
たしかにあのころの合田に子供の視点というのはなかったのかもしれない。
周りも既婚者ばかりというわけでもないし。
今は、合田は二人の主任の上司で、いちいち高村先生が二人の主任が3人の子持ちだとか、2人の子持ちだとか描写されているのは、43歳で結婚もせず、子供もいない合田の自嘲みたいなところもあるのかもしれない。(あるいは、高村先生自身がそうだからなのかも)。
合田は常にホシだったらどうだろうか、と思いながら捜査をしているようですが、43歳の視点からは、「若い」と思ったんでしょうね。
あゆみちゃんの読んでいた赤と黒。
流石読書家の合田、とっさにどこまで読み進めていたのかを考えるあたりがなんとも。
赤と黒かあ。赤と黒といえば、愛欲や不倫、聖職者ということが絡み合った作品。これを持ってきたあたり、高村先生、何を考えてたんでしょうかね。

 

2002年12月24日火曜日
・11時45分
階段から2階へ。
異臭。
堀田係長が布団と毛布をめくると、そこに子供がいた。
腐敗がひどい。
合田、子供部屋(弟の方)を眺める。
子供の時間が停止した…。
合田、自分がホシになって三度子供の部屋を眺めた。
「そうか、ホシの眼にはこうした子供の生活の片々が一つも届かなかったか」
「十年前なら自分もそうだったかもそいれない、と思った。」
「ホシはおそらく20代から30代。子どもに縁がない生活をしながら、その実、自身がまだ子どもを脱していない年代だ」
合田、子供部屋(姉の方)へ。
毛布をめくり、無言で眼を泳がせた。頭部全体がつぶれている。
土井「凶器、何だと思う?」
合田、布団を降ろそうとした堀田を止め、枕の下の文庫本と日記帳を手に取る。
スタンダールの「赤と黒」主人公が修道院でいまどきの気ゆ御階のあり方に思いをめぐらせるくだり。「そうか、ジュリアンそれルはまだパリへ出ていないのか」
土井、日記帳を読む。
合田、本棚を眺め、参考書や、国際数学オリンピックの問題集を見る。
本棚の中に犬のぬいぐるみをみつけた。
部下が四月ごろ池袋サンシャインで展示会に子供を連れて言ったことを思い出す。→たぶんピングー展。
合田、部屋の全体を眺め、ホシがどういう状況で殺害をしたか想像。

・11時55分
夫婦の寝室へ。
物色された跡。
銀行のキャッシュカード、クレジットカード、紙幣がない。
殺害前に暗証番号を聞き出したのだろうか?
とっさに殺害したのとは違うのか?

・12時15分
一階へ。
ダイニングキッチンでは鑑識が捜査中。
堀田の携帯が鳴る。
署長が、遺体を移動してほしいと要請してきたとのこと。
合田ら外へ出る。
三児の父の野田淳一、二児の父親である川村春樹…。
ブルーシートをはぐって外に出ると、増岡管理官がひきあげるところ。
NHKと民放が一斉に正午に速報を流した。

サンデー毎日2010年9月12日号 新・冷血 第20話の感想(ネタばれ)

  • 2010.09.12 Sunday
  • 01:15

 サンデー毎日2010年9月12日号
新・冷血 第20話の感想(ネタばれ)

2002年12月24日
まだまだクリスマスイブの午前中です。
合田が事件現場に到着してからの描写が始まります。
一番笑ったのが、カバンでしょう。「リュックにもなる手提げカバンを背負って両手を空け」って(笑
合田がリュック…リュックかあ。登山のときは大きいリュックをしょってたんでしょうけど、スーツにリュックってば。
しかもグッチを持っている土井係長とおやじな会話を繰り広げているし。
さて、合田視点で、現場の実況見分の様子が緻密に描写されております。この辺は流石高村先生。合田刑事がいつもどんなことを考えて捜査をしてるのかが分かって、ファンにはなかなか嬉しいですね。緻密にかきこまれているので、一緒に捜査現場にいるよなリアル感が伝わってきます。
でもやはり子供が殺されたというのは、読む側にとっても辛いですね。
合田も子供関係のものについては、あえて正視しないようにつとめているようです。43歳の合田の死生観がおいおいでてくることになるのでしょうか。
思えば、合田も大切な人を沢山亡くしてきております。


2002年12月24日火曜日
・11時30分
合田、手帳に記述を始める。
土井係長と互いのカバンについて会話。
特4の主任である野だ淳一と川村春樹も到着。

・11時32分
8係係長、合田、各主任ら6人、鑑識の堀田係長に促されて、手袋とマスクをつけ、建物の内部の殺人現場へ。
玄関アプローチ、勝手口。
勝手口のドアは何らかの工具で軽々とねじ曲げられている。
荒っぽい侵入経路と判断。

・11時35分
鑑識の堀田、ねじ曲がったドアを開ける。
ダイニングキッチンへ。死体の刺激臭が漂う。
あらためて勝手口のあがり框付近を見る。
血液足跡が点々とある。
合田、21日の未明にここで何が起きたか考えている。
死体を見る。
ダイニングキッチンの隅々を見る。
ホシは、家人と遭遇することは想定外だったと考える。
8係の本間主任がカレンダーを見て、一家が21日からディズニーシーに行く予定を発見。
20日から歯科医院を休業との張り紙を見たホシが一日間違えた可能性。
合田、再び、一体ここで何が起きたのか、考える。
土井係長「次は子供たちだぞ」
階段ホールを昇り、子供部屋へ。
合田、家族写真を見渡す。一家四人の生前の顔については、正視しないように努める。

新・冷血 第19話の感想(ネタばれ) サンデー毎日2010年9月5日号

  • 2010.08.27 Friday
  • 21:22

 2002年の12月24日火曜日。
ついに合田刑事登場のこの回。
合田は43歳。本庁の捜査一課第二特殊班捜査4係。
印象的なのは太陽を曳く馬ときも思いましたがやはり携帯電話の登場でしょうか。
昔はポケベル鳴らしてましたもんね、合田。
今はメールに電話に追い立てられて大変そうです。
高村女史によると携帯のマナーモードのバイブの音は「働け、働け」という音になるそうで(笑)。きっと加納さんもこう思っているに違いない。
医療過誤の告訴問題を取り扱っていたのに、一課長からの命令で中座して例の事件現場に向かう合田。死体が出たという主任からの連絡は声が踊っているのに、もう43歳の合田さんの心は躍ったりしないようです。。。
相変わらず文庫を読んでますけど「利根川図誌」って…。合田さん、一体どうしてこれを買ったんでしょうかねえ。。
いつものごとく、泊まり込みの準備にイトーヨーカドーでワイシャツやら下着やら洗顔(うふふふ。洗顔料購入しているあたりが可愛い)をゲットしつつ、そういやクリスマスイブだったなあと思って、家族がいる30代の部下たちはどうやって出てくるんだろ、などと考えている相変わらず独身の合田刑事。
赤羽台団地は昔10年くらい住んでた場所ってことでちょっと感慨にふけったりしておられます。
西が丘に最後にきたのは99年の4月。(加納さんが判事になったころかしらん???)で、なんとFC東京とヴィッセル神戸の試合とか。。ええええ、誰と行ったのデスカ???
現場に到着した合田刑事は相変わらず刑事のカンは素晴らしいようで、ひと安心。
ずさんな犯行だなあという感想を漏らしております。
それにしても交番の巡査に話しかけている様子はもうほんとにベテランってかんじで。
巡査が恐縮しておりますよ。
それにしても医療過誤の描写なんかはよく取材してありますよね〜。
よくある事例っていうのもまったくそのとおりです。
なにはともあれ合田さんが刑事らしくってちょっと嬉しい今日この頃。

2002年12月24日火曜日

・10時5分
マナーモードにしていた携帯が鳴る。
合田は亀有署の会議室。
第二特殊班の管理官から、医療過誤の調べを延期して応援に来いとの一課長命令。
合田、自分と主任二名は11時到着で西が丘に直行する旨返答。
合田、係員にBCCでメールを送る。
同時に猛スピードで会議室にいられる時間を暗算。
合田会議室に戻る。
亀有署の刑事課長、被害者家族、弁護士の三名がいる。

・10時6分
被害者家族は告訴状を持参していた。
刑事課長は告訴状はできるだけ受理したくない。
医療過誤の事案は「50歳の胃がん患者に対する中心静脈カテーテル挿入時の事故からしょうじたもの」
東大の医師の見解は医療過誤とするのは無理。
他の医師の見解も同じ。
合田の見解としては現時点で業務上過失致死に問えるだけの事実はない。

・10時16分
また携帯が鳴る。
合田、管理官からの電話であることを確かめ電話を切る。
弁護士が説明を始めるが、合田、刑事課長に声をかけ、告訴状を受理してくれと言いのこし、被害者たちに頭をさげ会議室を出る。
階段を駆け下りつつ管理官に電話を掛けなおす。

・10時20分
JR亀有駅まで飛ぶように歩く…飛ぶようにって…(笑)
歩きつつ部下7人からの返信を確認。
赤羽署の刑事課長に電話。
主任2名に電話。一家四人殺し。
「主任の声は微かに跳ねているのを聞きながら、自分のほうはひたすら前進が鈍い」
北口のイトーヨーカドーで靴下三足、ワイシャツと下着に洗顔料を買う。
家族持ちの部下のことを考える。
代々木上原行きの電車にのる。
西日暮里まで15分、文庫本を読む。「利根川図誌」
「気がつくと、十年前まで約十年住んでいた赤羽台団地の風景や、駅までの坂道を毎日往復していた二十代の自分へと頭は飛んでゆき…」
西が丘に最後に行ったのは99年の4月。FC東京とヴィッセル神戸のサッカーの試合を見た。

・10時50分
JR西日暮里駅のホームに立つ。
半コートの襟。(冬ですもんね)
受令機を耳につっこむ合田。
被害者のベンツがヤナセ板橋店にて発見。20日に車検のため持ち込んだが引き取りに来なかった。
この無線を聞いて合田、下見をしたホシがベンツがないから自宅は留守だと思ったかと考える。

・10時58分
合田、JR東十条駅の中十条交番に立ち寄り、西が丘一丁目の地図を確認。
勤務員のSWががーが―言っているのを「音量下げて」と注意。
合田、高梨歯科医院と自宅が近いことを知り、巡査に医院のほうも下見をしていたのかなと問いかける。
合田交番を出る。事件の認知から一時間でホシの可能性のある動線が見えてくるのはずいぶん雑な犯行だと考える。

・11時15分
合田、西が丘一丁目10番付近の古い商店街に立つ。
高梨歯科医院に休診の張り紙を見つける。
ホシもこれを見ただろうと思う。
路地を眺め、一丁目八番に車をとめていたのなら、この十番の路地には車をとめられないことを知っていたに違いない。したがって一定の土地カンがある、と考える。

・11時20分
合田、西が丘一丁目27番付近。
高収入世帯の様子を眺める。
現場に近づく。
8係の土井誠一警部に声を掛けられる。
合田は現場の様子を眺め、「特別な家には見えない」と感想。

新・冷血 第18話の感想(ネタばれ) サンデー毎日2010年8月22日~29号 ついに合田の名前発見

  • 2010.08.22 Sunday
  • 18:33

 2002年の12月24日火曜日。
ついにクリスマスイブです。
あれから何年目のクリスマスイブなんでしょうか。それにしてもあの衝撃の文庫LJを出した直後にこのクリスマスイブ設定は女王〜〜(笑)

ついに視点は戸田や井上やあゆみちゃんから事件現場へ。
ちょっと待った、犯行の瞬間の描写は全くない段階でいきなり事件ですか…。
う〜〜〜。気になる、気になる。これは気になりますね。
それにしても、もうあっけなくいきなり家族が消されてしまって、心底ぞっとしました。

そしてついに合田の名前が今回は出てくるわけですが、どうも第二特殊犯捜査4係というところが現在の勤務先のようです。
信頼できるのかよくわかんないwikiによりますと…。
「特殊犯捜査係は、各都道府県警察の、刑事部捜査第一課に編成されており、人質立て篭もり事件や、誘拐事件、企業恐喝事件、業務上過失事件などに出動し、犯人を逮捕することを主要な任務としている。
第4係は、上記いずれの係にも該当しない「特異事件」を担当している。捜査には、特に秘匿性が必要とされることが多く、捜査員は少人数で行動することが多いと言われている。」
だそうですよ。

合田さ〜ん。特異事件担当ですか…。

それにしても携帯電話の登場が花盛りで、時代を感じますね。
携帯嫌いの加納、どうしてるんだろう。


午前9時15分
主婦の中谷美和子。高梨家のお隣さん。
金曜日に高梨亨が、「明日からディズニーシーに二泊の旅行です」というのを聞いた。
お隣の電話が鳴っているが、誰も出るものがいないので不審に思う。
中谷美和子は昨日は一日外出していたらしい。
病院の受付の人がやってきて携帯電話を掛け始める。
どうやらなにかがあったに違いないと思う。

午前9時21分
警察の110番の音声。
110番をかけたのは受付の女性、山本広江。
院長は出勤していないし、夫も豊島病院に出勤していない。

午前9時22分
警視庁から各局へ入電。
赤羽署管内北区一丁目27の20戸建て住宅において世帯主夫婦と連絡が取れないと入電
赤羽署地域課西が丘交番勤務員の江本武文巡査長、巡回中に110番指令を聞く。
驚いた彼は赤羽署に現地に向かうことを告げる。
自転車を2,3分飛ばす。


午前9時24分
江本巡査長から赤羽署に報告。
受付の山本さんを確認。今から敷地内に入る。
赤羽署から警視庁に報告。

午前9時32分
江本巡査長から赤羽署へ。
北側の勝手口にこじ開けられた跡あり。
床に倒れている男女。強い異臭。
赤羽署から警視庁へ報告。
赤羽署刑事課長、一世召集を掛ける。
強行班係員と鑑識係員署を飛び出す。

午前9時33分
桜田門同時通報。
捜査一課の強行犯捜査2係現場資料班、鑑識課の課長、監理官、検視官、現場鑑識が腰を浮かす。
第二機動捜査隊へも出動要請。
江本巡査長に赤羽署から皆が出発した旨連絡。
江本巡査長から赤羽署へ。受付の山本さんが一旦歯科医院に戻りたいと言っていると言ったら、PCの無線から「ダメダーッ」とのどなり声。

午前9時34分
受付の山本さんが、何か臭うと江本巡査長に言う。江本は聞こえないふり。
勤続八年目で初めてみた死体に呆然としている。

午前9時35分
PCが2台。
2分後に立ち入り禁止線が張られる。

午前9時37分
二機捜赤羽分駐署の車両一台が機捜の一番のり。
27番地から聞きこみ始めるからといって去っていく。
続いて赤羽署から強行班の車両が到着。
寺沢警部補、山本氏を連れていく。
刑事課長と乾式の車両が到着。
「門扉の鍵は開いていたのか」と一声。
江本は「開いていた」と返答。
門扉の周辺にシートが張られる。
作業を待つ刑事課長、係長たちは、携帯を開いては閉じ、開いていは閉じ…。
(この辺が現代です)
どうやら相手は本庁のお偉方。


午前9時50分
続々と捜査車両到着。
桜田門はまだ。
江本、二階で子供が二人見つかったと聞く。

午前9時58分
本部鑑識の車両。捜査一課の理事官たちの車。
江本は靴あとを採取されたあと現場を離れる。

午前10時00分
木戸理事官、増岡庶務担当管理官、赤羽署の安井刑事課長、二機捜の木村班長、赤羽分駐署平田警部補の3名から状況報告を受ける。
変死体は一階ダイニングキッチンに男女一体ずつ。
二階の二部屋に男女一体ずつ。
亨、優子、歩、渉とほぼまちがいない。
犯行日時は昨日、今日ではない。
殺害方法は、目視で撲殺。
ホシは複数で入りも出も勝手口。

増岡管理官、事件番の8係と現場資料班を赤羽に召集。
一課長からの電話を受けた木戸理事官、もう一個班出せとの課長命令を伝える。
増岡管理官特4の合田に電話。

新・冷血 第17話の感想(ネタばれ) サンデー毎日2010年8月15日号

  • 2010.08.15 Sunday
  • 17:55

 12月20日金曜日。
戸田の視点。

午後5時前。池袋です。
ということはあゆみちゃんたちもそのあたりにいたんですよね…。
そしてその後おうちに戻ると…。嗚呼。。。

戸田は池袋駅東口の街路樹の下にいて井上を待っています。
クリスマスイルミネーションや溢れかえる人だかりを見てごちゃごちゃ考えている様子。
歯は相変わらず痛いみたいで、ボルレン80錠を手に入れたものの、全然きかなくて自分ののう胞が相当悪いんだろうなと思っています。
今日は西武百貨店でコールハーンを見に行ったけど興味をひかれたものはなかったそうな。
そのあと国立近代美術館の工芸展に行って松田権六の漆工芸と蒔絵の展示をみたそうな。
戸田は美しいもの、艶っぽいものが好きなんでしょうね。
その後ここについた、と。
歯科医を一寸覗いたあとは海に生きたいなどと考えおります。
歯科医にどうやって侵入するかをイメージしてるんですが、何もとるものがなかったら火をつけてやろうなどと不穏なことを考えています。。。
井上がやってきて…二人はいよいよ押し入るんでしょうけど…。

なんというかこう今までの高村作品にははっきりした動機はないとかよく批判されていますが、今回は本当に動機がめちゃくちゃです。
マークスにしろ、照柿にしろ、LJにしろ、なんらかのはっきりした理由はあったように思うんですけども、現代の犯罪って気分のようなもので起こってしまうんでしょうか。
う〜ん…

新・冷血 第16話の感想(ネタばれ) サンデー毎日2010年8月8日号

  • 2010.08.08 Sunday
  • 17:42

 12月20日金曜日。
あゆみちゃんの視点

生理がきたことを母に告げるシーン。
女性としての機能が活動しだしたことへの戸惑いとか子供時代への未練とかそういう複雑な気持ちが描かれていて同じ女性としては昔のことを思い出したりしつつ読んでおりました。
で、「明日からの家族旅行」とあります。
ああ、やっぱり井上がちょっと思ったことが当たってしまいました。
あ〜…。。。
で、あゆみちゃんは午後4時からのスイミングはお休みで、父親と渉くんの見学をして過ごす、と。
父から「アメリカに行ってもいいかな」と尋ねられるあゆみちゃん。
どうやらマサチューセッツ総合病院に4月から2年くらい行きたいということらしいです。
さて駒込から山手線で池袋につくと、そこはもうキラキラのクリスマスイルミネーション。
三人で東口をでて明治通りのジュンク堂で渉君が欲しがったディズニーシーに持っていく本を買う、と。
身体が大人になりつつあるあゆみちゃん。風景がいままでと違ったふうに見えると感じています。この感じは女性にしか分からないのかもしれないですね。

しかしこの先の不吉なことを考えるとちょっと読み進めるのが怖い…。

新・冷血 第15話の感想(ネタばれ) サンデー毎日2010年8月1日号

  • 2010.08.01 Sunday
  • 17:32

 12月19日
井上の視点。

歯医者の自宅を見ている二人。
意外と質素な暮らしだと思っております。
まあ泥棒に入るなら100点満点の30点くらいだなと。
で、井上が戸田に提案したのはタタキ。
夜中に押し込んでキャッシュカードを奪って旦那か女房から暗証番号を聞きだす、とか。
(ひ〜〜怖いよ)
戸田は、それを聞いて、ガキをどうするのか、殺すのか?とか聞いています。
井上は殺しはそのときにならんと分からんという論調。
戸田は殺しはやらない、と言っております。入るなら留守だ、と。
その戸田の答えを聞いてむかつく井上。
どうして殺しはやらないのかと戸田に尋ねると死体は猛烈に汚いからだそうで…。
で、戸田は幼いころ、貨物列車にひかれた女を見たことがあるそうです。
まあそれを聞いて一旦自分の案を棚上げにしてやっぱりパチンコの景品交換所にしようかと思っております。
とーころが、戸田が豊島病院に行ってみようと言いだします。
ああ、この辺が運命の変わりめってやつなのか…。
結局豊島病院に向かう二人。
そこでなんと二人は高梨亨本人に出くわす…と。
子供とディズニーシーに出かける約束をしているみたいでそういう話を聞いた井上は、なんかこう妙な気分になる、と。
で、20日の金曜日の午前で高梨医師の診療は終わって、21日の土曜日は休診。
戸田は、20日の午後から浦安に一家はでかけるはずだから日付が変わるころに押しいればいいと考えとります。
井上は、いや、21日にでかけるのかも、と思いつつ、思考が停止しております。
(ひょ〜怖いよ怖いよ)
で、東池袋で戸田はおり、20日の午後5時に二人で落ち合う約束をする、と。
で井上は17号線の中山道を北へ走り続けるのですが、なんか解放感を感じている、と。
で、午後2時過ぎに本庄市内に戻り、利根川縁まで走って車を止める、と。

井上がちょっと疑問に思ったことが、多分大惨事につながるんだろうなあと思うと怖いです。
う〜〜ん…。

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